夢幻無限小説の記録 2019年07月29日

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    自分でカレーを作らないのは、少し、悲しい気持ちになるのですが、マンディが帰ってきた日は、二人でカレーを作るようにしています。
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    マンディは、いつか自分達のカレーを遠くの国の人も食べてくれたら、と話します。
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    ナンディは、それを楽しそうに聞いていました。
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    叩度以外の国に出店するには、色々とハードルが高いのですが、それは、現実可能な範囲にあることは、二人とも、感じていたことでした。
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    そうして、時は流れ。
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    ナンディとマンディは、夕方まで畑と牛の世話をして、夕方からカレーを二人分作り、二人で食べます。
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    「ナンディのカレー屋さん」のポチム(社長)は、既に、マーラの1人が受け継ぎました。
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    くしくも、それは、二人が最初に雇ったガラーナの息子さんなので、不思議なものです。
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    二人は、カチス(会長)として、一応、経営に参加してますが、あまり、あーだこーだと、口出しはしていません。
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    二人が築き上げた精神は、確実に、受け継がれているからです。
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    二人の元には、沢山のチンがあるけれど、最終的にいきついたのは、二人の最初の暮らしでした。
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    案外、人生は、そういうモノかな、と、二人は思います。
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    ナンディとマンディは、これからも、ずっと一緒です。
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    ナンディは、自分が若い頃に死なせてしまった、あの牛の月命日になると、丘の上のお墓に行きます。
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    そこで、あの牛に謝り、そして、次にお礼を言うのです。
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    あなたの命は、私の中で生きています。

    夢幻無限小説の記録 2019年07月28日

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      祖母の言葉を思い出していたのです。
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      それは、かならずしもクオリティーとオリジナリティーは常に連動している訳ではない。
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      同じ物が沢山ある、量が生み出す説得力、価値観もある。
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      それが、多くの人を幸せにするためなら、いつかは、考えなければならない。
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      多くの人が、その考えに至ることはないけど、もしも、そこに到達できたら、きっと、それは、一つの幸せである。
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      そういうことでした。
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      ナンディとマンディは、ザギーシの提案を受け入れ、オサセを協力会社とすることを選びました。
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      原材料の一括仕入れ、経営の標準化等々により、より多くのチンが集まるようになりました。
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      利益率という意味では、二人でやってた頃に比べると落ちているのですが、それは、仕方がないことなのかな、と、ナンディーは考えました。
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      ガラーナも、マーカも、マーラも、オサセも、チンで繋がっていると思えば、利益率などというモノは、自分本位な考えでしかない、と思ったからです。
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      勿論それは、怠慢や油断ではなく、ナンディも、マンディも、自分達のカレーを届けるために、努力の日々を送りました。
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      こうして、「ナンディーのカレー屋さん」は、叩度北部にも開店して、叩度全土に広がりました。
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      マンディは、もう仕事として、カレーを作る立場にいれなくなり、色んな店舗を回っています。
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      ナンディは、どれだけ忙しくなっても、先祖から受け継いだ、畑と、牛の世話を続けました。
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      彼のまわりには、有能なマーラ達もいましたので、地元の店舗は、ほぼ任せられる感じでした。
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      ナンディは、地元の店舗をまわり、そこで、夕飯を食べました。

      夢幻無限小説の記録 2019年07月27日

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        いつも、スパイスを買っているので、新商品の提案かな、と二人は思ったのですが、それは違いました。
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        ザギーシ曰く、経営のお手伝いをさせて欲しい。
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        とのことでした。
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        二人は、最初、ザギーシのことを怪しみましたが、とりあえず、話を聞いてみることにしました。
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        ザギーシが言うには、先ず、スパイスの調合を我々に任せて欲しいとのこと。
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        そうすることで、均一な味を大量に、そして、定期的にお届けすることができる、ということでした。
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        また、調理や接客をマニュアル化することで、各店舗のサービスと質の均一化をはかる。
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        材料の一括調理。
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        フランチャイズ化。
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        話は、多岐に渡りました。
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        最初、マンディは、激しく反対をしていました。
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        均一化とは、個性を消すことであり、マニュアル化とは、個々の能力の否定であると。
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        なので、最初は、ザギーシを家から追い出し、塩をまきました。
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        しかし、ザギーシは、めげずに、何度も足を運び、また、各店舗にも顔を出しているようです。
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        マンディは、徐々に、ザギーシのことを認めだしました。
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        その間、ナンディは、静かに考えてました。

        夢幻無限小説の記録 2019年07月26日

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          勿論、相応の修行をして、また、新店舗が出た後も、ちょくちょく、ナンディと、マンディは、様子を観に行きました。
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          また、大きく味が変わると、店の印象にも関わってくるので、スパイスに関しては、本店の集中製造として、また、月に1度は、マーカとの相談も怠らないようにしました。
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          そうした中で、一つの流れができて、「ナンディーのカレー屋さん」は、次々と、新店舗を増やしていきました。
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          どの店も、好調で、また、味が落ちることもなかったので、マンディは、満足そうでしたが、ナンディは、少しだけ気がかりがありました。
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          それは、例えば、利益率が落ちている…ということです。
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          スパイスを集中製造している関係で、各店舗にスパイスを届けるにも、人出がいるようになり、新しくガラーナを雇ったりしていたのですが、それ以外の部分でも、カレーを作り、食べてもらう以外の部分で、チンが必要となってきたのです。
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          衛生面や内装に力を入れたり、色々なことが必要となっていたのでした。
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          もともと、ナンディは、チンにそんなに執着はなかったので、利益率自体は、そんなに、気にしてなかったのですが、そういう部分で油断すると、やがて破綻をもたらす…それは、あの日、牛が教えてくれたことなのです。
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          自分は、多くの人と関係している。
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          マンディは、勿論、そうですが、既に沢山のガラーナやマーカ、有能なマーラ(店長)達…それらの命を預かっている…そう考えると、せめて、頭で考えられることは、精一杯しなくては、いけない。
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          ナンディは、そう思いました。
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          その思いをマンディに伝え、二人は、来る日も来る日も考えました。
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          マーラにも伝え、ガラーナやマーカにも伝えて、何度も、会議を行いましたが、答えはでません。
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          また、人それぞれ参加意識の違いにナンディは、歯がゆさを覚えたのですが、人は、そんなものだと、マンディは、諭してくれました。
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          ずっと考える日々が続きましたが、ある日、ナンディとマンディの元に1人の男が現れました。
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          その男は、オサセ(スパイスを取り扱っている大きな会社)のザギーシ(営業部員)でした。

          夢幻無限小説の記録 2019年07月25日

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            08:14
            お客さんが増えた分、チンには、余裕があったので、人を雇っても大丈夫という判断でした。
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            牛と畑の世話は、夕方までナンディでやり、カレーの方は、マンディとガラーナ(アルバイト、パート、もしくはフリーター)に任せました。
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            ナンディは、マンディとガラーナを二人に任せるのは、少し、心配だったのですが、その心配は杞憂でした。
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            マンディは、ナンディの期待を裏切ることなく、良いカレーを作り続けてくれました。
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            ナンディは、一族秘伝のカレーが、自分の手を離れたことが、少し悲しかったのですが、これからのことを考えると、ワクワクしました。
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            不思議なことに、人を雇えば、お客さんが増え、そして、チンも貯まり、また、ガラーナを増やしました。
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            ナンディの家では、手狭になってきたので、マンディの家を改装して、店舗に変えました。
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            看板には、「カレー屋のナンディさん」と書きました。
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            ナンディは、本当は、二人の名前を屋号に入れたかったのですが、叩度では、『マンナン』という言葉は、「穢れき者は地に堕ちよ」という意味があり、また、『ナンマン』は、「犬にでも喰わせろ」という意味だったので、音の並び的に二人の名前を、看板に乗せることは、ためらわれたのです。
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            それからの数年は、二人の生活に大きな変化はありませんでした。
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            ただし、お客さんは、増え続け、行列ができるようになり、営業時間を延ばしたり、色々と、工夫をしましたが、徐々に、来たけど食べれないお客さんが、ちょろちょろ出るようになりました。
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            なんとかしないといけない。
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            ナンディとマンディは、そう考えるようになった頃に、丁度、マーカ(正社員)に昇格したガラーナの1人が提案してきました。
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            是非、モンナメペンチョ(のれん分け)させて欲しい。
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            と。
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            最初、ナンディも、マンディも、快く思わなかったのですが、マーカが作ったカレーを食べて、また、彼の情熱にも負けて、モンナメペンチョを許しました。

            夢幻無限小説の記録 2019年07月24日

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              08:14
              ナンディは、カレーを作りたいのか、牛や畑の世話をしたいのか、どちらなのか、ということです。
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              ナンディは、少し考えて答えました。
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              彼は、牛や畑の世話をしたいのです。
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              次にマンディがしたことは、提案です。
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              ナンディのカレーを教えて欲しい。
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              そして、ナンディのカレーの仕事は、自分が引き受ける、と言うのです。
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              そこで、ナンディは、カレーを作るのも仕事だと、今更気付きました。
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              マンディは、外に働きに出ているので、ナンディのような牛や田畑という財産はありません。
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              なので、その分、フットワークが軽いのです。
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              次の日から、マンディのカレー修行が始まりました。
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              畑と牛の世話は、二人で行い、いつもより早く家に帰った後は、カレーの修行です。
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              しばらくの間、マンディは無職なのですが、カレーで蓄えたチンがあったのと、ナンディの暮らしぶりは、そこそこ余裕のある貧しさだったので、そんなに、切迫したモノでは、ありませんでした。
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              もともと、マンディの筋が良かったのと、ナンディが手伝っていたのもあって、ナンディのカレー屋は、割とすぐに再開できました。
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              ブームが去る前に再会できて良かったな、と二人は思いました。
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              やがて、マンディ1人でも、カレーを任せられるようになりましたが、その分、お客さんも増えたので、また、考えなければならなくなりました。
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              二人は、人を雇うことにしました。

              夢幻無限小説の記録 2019年07月23日

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                ある日、ナンディが牛舎に行くと、牛が一頭、死んでいました。
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                ナンディは、その場に、泣き崩れてしまいました。
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                牛を解体し、肉と、それ以外に分けました。
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                肉も痩せ、骨も痩せ、とても、人様に食べてもらう味には、と、ふと、思った時、ナンディは、モゲラ(牛刀)の柄で、自分の、額を強く打ちつけました。
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                その晩は、友人達に事情を話しました。
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                しばらく、カレーを作りは、お休みすることを伝えたのです。
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                友人達は、しぶしぶと、近所の居酒屋に行きました。
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                このままじゃいけない。
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                次の日から、ナンディは、畑の仕事と牛の世話をやりながら、考え出しました。
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                自分のカレーを求めてくれる人がいるのは、嬉しい。
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                だけど、それで、牛や畑の世話が疎かになれば、ギリゴ(本末転倒)だ。
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                ナンディは、強い男でしたが、それでも、少しだけ目に涙が浮かぶことがありました。
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                なんとかしなければいけない。
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                ナンディは考えましたが、答えはでませんでした。
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                ある晩、実は、みんなに内緒で通っていたマンディに相談しました。
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                すると、マンディは聞きました。

                夢幻無限小説の記録 2019年07月22日

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                  ナンディは、これからは、自分独りのカレーじゃあなくなった、と、心を引き締めました。
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                  それから、ナンディの生活は少しだけ変わりました。
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                  夕方までは、いつものように畑の仕事と、牛の世話をして、夕方からはカレーを作って、マンディと一緒に食べました。
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                  生活が、少しだけ、楽しくなりました。
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                  マンディが払うチンは、元々ナンディの生活は成り立っていたので、カレーの味をよくすることに使いました。
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                  新しいスパイスを買ったり、野菜や干し肉を買ってみたり。
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                  野菜と干し肉は、自分で作った物が一番美味しかったのですが、スパイスは、今まで、聞いたこともない物があったので、ナンディのカレーの味に奥行きと、深みが加わりました。
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                  一度、町内会のフグラ(主に児童のためのお祭りのようなモノ)で、自慢のカレーを振る舞ったのですが、それの評判がとても良くて、ナンディは、とても誇らしい気持ちになりました。
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                  ただ、それをキッカケにマンディのように、ナンディのカレーを食べたい、という人が、徐々に増えました。
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                  だいたい8人前くらいまでは、そんなに、手間は変わらなくて、材料費等々の関係で、チンは、少しずつ増えてきました。
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                  ただ、それ以上に、人数が増えた頃から、様子が変わってきました。
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                  量を作るには、やはり、時間がかかり、そのために、畑の仕事や、牛の世話が、疎かになりがちでした。
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                  牛に草を食べさせても、糞を畑まで運ぶ時間がない。
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                  牛舎の回りは、糞だらけになりました。
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                  明日やろう…と思っても、その明日は、いつまでもこないのです。
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                  そして、いつしか、糞の掃除をする時間もなくなり、畑は、肥料が足りなくなり、作物の元気がなくなりました。

                  夢幻無限小説の記録 2019年07月20日

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                    08:14
                    二人は笑ってしまいました。
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                    なんでも、お昼ご飯を少し遅めに食べた関係で、晩御飯を食べるタイミングを逸してしまったみたいです。
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                    ナンディは、マンディに、晩御飯を食べていくよう誘いました。
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                    余らせていて困っているとは言いませんでした。
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                    二人で食べる分には、少ない量だったので、自分の分は小盛りにして、マンディの分は大盛りにしてあげました。
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                    マンディは、ナンディのカレーを美味しく頂きました。
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                    そして、とても、褒めてくれました。
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                    それから、マンディは、ちょくちょくナンディの家にやってきては、晩御飯を食べていきました。
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                    ナンディは、マンディが来そうな日は、多めに作っていたりしたのですが、それが空振りに終わると、「ひぃ」と言いながら、多めのカレーを食べるしかないようになりました。
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                    ある日、マンディは提案しました。
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                    曰く、ナンディのカレーが気に入ったから、毎日でも食べたい。
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                    自分は、仕事で夜遅くなることが多いから、それだと非常に助かる。
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                    これまで、ちょくちょく食べさせてくれた分と、勿論、今後は、相応のチン(通貨)を払うからどうだろうか。
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                    と。
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                    ナンディは、その提案を受けました。
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                    別に、チンが欲しかった訳じゃあないのですが、自分の味を褒めてくれたのは、嬉しいし、何より、カレーは余りがちだった…ということがありましたので。

                    夢幻無限小説の記録 2019年07月19日

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                      08:14
                      家族がいれば、分担してできるのだけど…とナンディは、しばしば考えますが、考えても仕方がないことなので、すぐに別のことを考えます。
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                      ナンディの日々の楽しみの一つは、晩御飯にカレーを作ることと、食べることです。
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                      朝昼は、時間の関係でモヘナ(パンのような保存食)とか、生野菜や、干し肉等々ですますことが多いのですが、晩御飯は、ゆっくりと時間をかけて、温かい物が食べれるのが、嬉しいのです。
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                      叩度も、夜は、結構、冷えます。
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                      干し肉を水で戻しながら、野菜を切り、祖母から受け継いだ一族に伝わるスパイスを調合しながら、毎日、自分なりのオリジナリティを模索する日々。
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                      今日は、ちょっと辛かったから、明日はティン(スパイスの一種)を多めにしてみようか…そういうことが、ナンディの楽しみの一つです。
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                      自分で作って、自分で作る独りカレーは、とても美味しいのですが、一つ悩みがありました。
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                      それは、ちょっと量が多くなりがち…ということでした。
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                      勿論、独りで食べるのですから、少なめに作るのですが、それでも、「美味しく作るにはこれくらいの量は」というラインがあります。
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                      ご飯も、米と鍋と水の関係で、2ペナ(1合くらいの量)くらいは、炊かないと駄目で、カレーも、ご飯も、余りがちです。
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                      高性能な冷蔵庫もありませんので、次の日の朝ご飯に残そうにも、腐ってしまうことがあります。
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                      なので、勿体ないので、残さず食べるのですが、最近は、ちょっと胃もたれ気味。
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                      晩御飯の後は、ムドバゲン(胃薬・生薬)を飲むのが、日課になってしまいました。
                      21:15
                      ある夜、いつものようにナンディがカレーを作っていると、お隣さんのマンディがやってきました。
                      22:14
                      ガド(回覧板)を持ってきてくれたのでした。
                      23:14
                      マンディと、ちょっとした世間話をしていると、「ぐぅ」とマンディのお腹が鳴りました。

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